2008年2月16日土曜日

カジカ汁(三種魚混合贅沢鍋)

はじめて、カジカを買ってきました。
この季節になると旬を迎え、スーパーの店頭にも安く並ぶようです。
脂が乗り、身がしっかりと締まって、肝の部分がより大きくなり、おいしくなるそうです。
もちろん北海道産で、320グラムで249円でした。
カジカといえば鍋を作るしかないと考えたのですが、いっしょに、なにを入れたらよいのかわかりませんでした。
悩み立ちすくんでいると、そのカジカの包装ラベルに、鍋の極意が書いてあり、そこに「石狩鍋と同様の野菜をいれるべし」と表記してありました。
一人住まいの私は多量の野菜は必要なく、ちょうど寄せ鍋セットがとなりに陳列してあり、398円で一緒に購入しました。
その中に入っていた材料は、シャケ、タラ、ネギ、白菜、エノキ、鶏骨付肉、小揚げ、エビ、ホタテ、鶏肉ツミレ、ネギ、となっており、非常に贅沢な鍋の材料が揃ったのです。
他に極意として、
1.かじかは骨付きのぶつ切りにして、内臓とともに塩をしてから湯通しするべし!
2.味付けは味噌味にし、おろし際にネギ、おろし生姜を入れるべし!
などと書かれてありました。
早速製作に、とりかかりました。
通常、大根、にんじん、ジャガイモ等を入れるみたいですが、無かったのでジャガイモだけ足しました。
以下作り方です。
1.カジカのアラと身に、あらかじめ塩をふり10分ほど置き、さらに熱湯をかけて臭みを抜きます。
それでも臭いはかなり強烈です。
2.鍋に水と酒を入れ、火にかけます。(各量は適当)
煮立ったら好みの味になるまで味噌と塩少々を加え、火の通りにくい野菜から煮ます。
ここで寄せ鍋セット材料を入れました。
3.カジカを入れフタをし、煮立ったら、長ねぎ、おろし生姜(好みです)を加えて完成です。
わたしは、さらに、豆腐を足していれました。
食べた感想は、独特の臭みがあり、かなり、かなりおいしいです。
あまりのおいしさに鍋の底まで箸でつついてしまうことから俗に「鍋こわし」といわれるそうです。
ただし、今回のシャケと、タラはカジカの強烈な味に完全に負けてしまい、役立たず状態でした。
エビもホタテも残念ながら、完敗です。
又、他の野菜も素材の味を生かし切れていませんでした。
鶏肉は入れること自体が誤りでした。
その中で、おいしく感じたのは、じゃがいもです。
もともと、芋は大好きなのですが、男爵芋にまとわりついた、カジカのエキスが味噌とまじわり、微妙においしいのです。
ぶつ切りで売っている場合は、必ずオレンジ色の肝とチュウと呼ばれる内臓の皮(白っぽくて薄っぺらいもの)が入っているものを選択することが、味に深みを増すポイントのようです。
とにかく、肝の脂と味噌が絶妙に調和しているのです。
こだわりのひとつとして、味噌の種類が上げられますが、濃い味の味噌のほうが合うのではないでしょうか。
カジカは見た目が悪く、値段も安い魚ですが、味は超一流で、北海道の冬の代表的な郷土料理ではないでしょうか。
先日、「いずし」(1/27記事)のことをほめちぎりましたが、カジカ汁も甲乙つけがたいです。
ただし「いずし」もそうですが、独特の風味があるので、得手でない方も多いのかもしれません。
それでも、一度は食べてみる価値のある食材だと、確信します。
今回は、いろいろなものを入れ過ぎ贅沢ではありましたが、やはり本来の大根、人参、じゃがいもで、次回は再挑戦しようと考えています。

左から、購入材料、製作過程、完成品です。(クリックすると大きくなります)

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